シンプルな門まわりにリフォーム

4年ほど前に、倉敷で石材店を開くため、中古の戸建て住宅を購入し最近、千葉でアプローチ工事を行いました。築30年の家でしたが、門まわりは昔の邸宅のように、クローズドタイプで、頑丈な塀で囲まれた状態でした。そのため、駐車スペースが車1台分しかなかったため、もう一台分の駐車スペースが欲しいと思ったので、思い切ってリフォームすることにしました。  購入した家は、門構えの向きとアプローチ形態は直角入り(L型)のもので、門扉から玄関ドアまで4~5mと、かなりゆったりとしたアプローチでした。また門扉の外から玄関までは約1mの傾斜があったので、途中の2か所に階段を設けて、玄関ドアにたどり着くという構造でした。

 まずは、頑丈な塀をすべて撤去して、オープンタイプの明るくて開放的な門周りにすることにしました。工事の途中に、業者から「だいぶ塀が傾いていたよ」と教えてもらい、安全面からも撤去して正解だなあと思いました。オープンタイプの門まわりにするときに、郵便ポストをどうするかが問題となりました。もともとのポストは塀に埋め込まれていたため、塀の撤去と同時に、新たにポストの設置が必要となったのです。駐車スペースを確保することを第一に考えていたので、12×26.9×140cmのスリムなエクステリアポストを設置しました(ただ、後に宅配ボックスが必要となったため、このときに宅配ボックスが収納できる幅をとっておけばよかったと後悔もしました)。

 車2台分の駐車スペースは確保できる目途がたったのですが、次の問題として門扉から玄関ドアまで約2mの距離で、1m分の傾斜を上がらなければならないということがわかりました。これについては階段の歩幅をどんなに計算しても、道路と敷地の接する所に階段を1段置かなければ登れないということになったため、泣く泣く新しい門扉をつけることをあきらめることにしました。
 結果として、駐車場2台のスペースの横に、エクステリアポスと階段があり、そこから玄関ドアに至るという設計になりましたが、元の門構えに比べて非常にすっきりとして開放的な住まいに見えるようなったと満足しています。